インド ラダックツーリング その7
Leh〜Karu〜Chang La(5300m)〜Spangmik(Pangon Tso) 160km
ツアー前半はかの有名なマナリ〜レールート、
休息日を挟んだ後半は残り3日間をかけて、
パンゴンツォ湖方面に出かけます。
パンゴンツォ湖はインド北部から中国西端部を跨る湖で、
映画「きっとうまくいく(3idiots)」に登場したことで有名になりました。
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(このラストシーンで出てくる湖がパンゴンツォですね。)
3日間をかけてぐるっと周遊するので、
まずはKaruという街を経由して向かいます。
走ったルートは↓のような感じ。
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インドというのは利権が絡んだ国のようで、
マナリからこれまで乗って来たナンバーの相棒でレーから先を走ることが出来ません。
レーで用意してもらった新しい相棒で走り出します。
乗るバイクに関して別にこだわりはないので(元気に走ってくれればいい)、
みんなに先に選んでもらったら一番年季の入った子になりました笑
これぐらいの方がロイヤルエンフィールドらしくて味があるってもんです。
結果的にはノントラブルで良き相棒となりました。めでたし、めでたし。
まずはパンゴンツォに向かう道の分岐点、Karuに向けて走り出します。
標高が高いので、日差しはありますが気温は20度台前半といった感じ。
空気もカラっとしているので、不快感はも全くありません。
KaruからPangon Lake Roadに入ると、この地方らしい独特の景色が広がります。
ラダックの犬なのに珍しく元気🐶
噛まれたら多分まずいのですが、どの犬も温厚なのでもモフモフし放題。
この地方独特な気質なのかもしれませんね。
珍しく動いている犬たち(ラダックの犬は9割寝ていて動かない)
街を過ぎると峠越えの始まり。
やっぱり日本とは違うスケールで楽しすぎます。
木がないので斜面にはこれから登る道もくっきり。
ワクワクが止まりません。
上に上がるとこんな感じ。
ラダックの空は本当にきれいです。
所々ダートも交えつつ、
程なくしてChang La(5360m)に到着です。(標高はwikipedia調べ)
キャブ車ですが、特に問題なく元気に走ってくれます。
燃調等の調整の考え方が今時のバイクとは異なるのかもしれません。
のんびり走っていたらみんなに置いていかれたので、
サクっとした峠越え。
ここにもインド軍。こんな感じのトラックがラダックではそこら中に走っています。
軍のトラックですが普通に道譲ってくれたりで、怖い感じは全くありません。
川沿いを下っていくと、久しぶりの緑も見えて来ました。
楽しい道が続きます。
写真だとすごく暑いように見えますが、
気温も高すぎずdustyでもなく非常に走りやすいラダックの道。
いちいち素敵な道を下ると、レストランが並ぶ小さな街に出ました。
ここでお昼ごはん。
一生懸命お手伝い。
あまりの可愛さに思わずみんなに笑みがこぼれます。
こういう場所で生まれ育つと、
大きくなったとき今の資本主義の世の中はどう映るのかな...としみじみ思ったり。
「こんな田舎嫌だ!私上京するから!!!」
なんて将来お母さんと喧嘩したりするんでしょうか。
外から来るといろんな面ですごく素敵な所なのですが、
道路工事の石を布で運んでいる姿を見ると日本で育った身ではびっくりしてしまいます。
それと同時に、どんな世界が正解なのかな〜としみじみ。
普段、効率優先至上主義の世界で生きていると驚くことばかりなのですが、
そのおかげでこういう遊び方が出来ていることもまた事実で。
そんな驚きと出会うことも旅の目的の1つでもあります。
ここからパンゴンツォまではもう一息。
のんびり走り出します。
パンゴンツォに入る手前にチェックポストがあります。
パンゴンツォは有名な観光地なだけあって、様々な旅行者が増えて来ます。
インド人のソロライダーも多かったですね。
湖に近づくに連れて緑も増えて来ます。
上の写真バイクは「Do you have a mechanic?」と話かけてきたタンデム2人組。
レーでバイクを借りてきたようですが、調子が良くなくて困っているといった感じ。
ツアー会社の通行も多いのでこんな形で助けてももらえますが、
調子が良くないバイクも多いので個人的にはツアーを勧めておきたいです。
実際ツアーメンバーのバイクでメインハーネスを交換した車両がありました。
↑当たり前のようにハーネスの予備を持っていることが驚きです…笑
この谷間を抜けると、いよいよパンゴンツォです…☺️
ほのかに秋の香りがする静かな湖。
この湖は中国まで繋がっています。
到着が夕方であったので、写真が綺麗なパンゴンツォブルーでないのはご愛敬です。
小休止した後、16時頃、目的地Spangmikの宿に到着。
観光地だけあってしっかりとした素敵なお宿。
シーズンの夏場だけ営業しているそうです。
日が陰って来て若干の肌寒さに標高の高さを思い出します。
感覚的には日本の晩秋といったところ。
2018 HIMALAYA MANDI CAMP♪
オーストラリアから来たおじさんもお疲れモード。
50代かつ夫婦での参加で、タンデムでツアーに参加しています。
ここまでの道をタンデムで走破は信じられません。
年をとっても遊び心を忘れない、こんな格好良い年の取り方をしたいところ。
早速パンゴンツォへ繰り出します。
パンゴンの草をはむ牛。脇目もふらずもぐもぐ。
流れる空気と素晴らしい景色も相まって永遠に見ていられます。
とみんなのアイドル、やぎのジャンゴ。
2020年の今も元気にやっているのでしょーか。
ちなみに宿の中はこんな感じです。
清潔感もあって、やっぱり暖かいシャワーが出なかった以外はノンストレスでした。
(温水が出る時間に浴びなかった自分が悪い)
のんびりしていると、夕飯の時間。
そのままいつもの流れで宴会が始まりました。
宗教上の理由か、アジア系の飲み会のように大騒ぎする感じではなく、
みんな割としっぽり楽しむ感じ。
そんなこんなで世は更けていきます。
明日はレー方向Sumoorまで130kmの旅路です。